愛しのカレはV(ヴィジュアル)系
*
「お疲れさん。ここが頂上やで~」
「うわぁ、空が広い!!」
「……ん?」
わっ!私、いつの間にか、うとうとしてたみたい。
気が付いたら、そこはもう頂上だった。
そこにはちょっとしたレストランみたいなお土産屋さんみたいな建物があるだけで、あとはとにかく何もなくてだだっ広い。
でも、その広さが、なんだかとても気分が良い。
都会ではこんなに広い場所なんて、なかなかないもんね。
空の青と山の緑が、心にも体にもとっても優しい感じだよ。
「早速やけど、どっかでお弁当食べよか。
みんなもお腹減ったやろ?」
言われてみると確かにお腹減った。
時計を見てみたら、まだ11時過ぎだったけど…
(ん?)
近くにいた子供が私のことを見ながら、お母さんらしき人になにやら囁いている。
「あ、リクさん…ど、どうもありがとうございました。
降ろしてください。」
私は慌ててリクさんの背中から降りた。
「痛くないのか?」
「は、はい、ありがとうございました。」
そりゃあまだ少しは痛かったけど…子供に笑われるよりましだ。
でも…リクさんって、本当に不思議な人。
けっこう気も短いし怖いところもあるけど、なんだかんだ言ってもリクさんって優しいよね。
重いだけじゃない。
恥ずかしかっただろうに、文句ひとつ言わないし…
「あぁ、良いトレーニングになった。」
そう言って、リクさんは大きく腕を伸ばし、肩を回す。
(……えっ!?)
「こらこら、そんなんゆうたらヅラちゃんが気にするやろ。」
「こいつがそんなこと気にするかよ。
さっきも俺の背中で居眠りしてたぞ。」
リクさんは私を見ながら、背中を揺らした。
バレてた…!
やだ、もうっ。
そんなこと言わなくて良いじゃない!!
やっぱり、意地悪だ!
リクさんは、意地悪な人だ!!
「お疲れさん。ここが頂上やで~」
「うわぁ、空が広い!!」
「……ん?」
わっ!私、いつの間にか、うとうとしてたみたい。
気が付いたら、そこはもう頂上だった。
そこにはちょっとしたレストランみたいなお土産屋さんみたいな建物があるだけで、あとはとにかく何もなくてだだっ広い。
でも、その広さが、なんだかとても気分が良い。
都会ではこんなに広い場所なんて、なかなかないもんね。
空の青と山の緑が、心にも体にもとっても優しい感じだよ。
「早速やけど、どっかでお弁当食べよか。
みんなもお腹減ったやろ?」
言われてみると確かにお腹減った。
時計を見てみたら、まだ11時過ぎだったけど…
(ん?)
近くにいた子供が私のことを見ながら、お母さんらしき人になにやら囁いている。
「あ、リクさん…ど、どうもありがとうございました。
降ろしてください。」
私は慌ててリクさんの背中から降りた。
「痛くないのか?」
「は、はい、ありがとうございました。」
そりゃあまだ少しは痛かったけど…子供に笑われるよりましだ。
でも…リクさんって、本当に不思議な人。
けっこう気も短いし怖いところもあるけど、なんだかんだ言ってもリクさんって優しいよね。
重いだけじゃない。
恥ずかしかっただろうに、文句ひとつ言わないし…
「あぁ、良いトレーニングになった。」
そう言って、リクさんは大きく腕を伸ばし、肩を回す。
(……えっ!?)
「こらこら、そんなんゆうたらヅラちゃんが気にするやろ。」
「こいつがそんなこと気にするかよ。
さっきも俺の背中で居眠りしてたぞ。」
リクさんは私を見ながら、背中を揺らした。
バレてた…!
やだ、もうっ。
そんなこと言わなくて良いじゃない!!
やっぱり、意地悪だ!
リクさんは、意地悪な人だ!!