愛しのカレはV(ヴィジュアル)系
*
「じゃあ、私が先に送るね。」
電車の中で、さゆみはLINEのグループトークに投稿した。
『お疲れ様です。今日は本当に楽しかったです。どうもありがとうございました。』
「あんたも何か送りなよ。」
「う、うん。」
『お疲れ様です。今日は迷惑かけて本当にごめんなさい。』
しばらくすると、頂上で四人で撮った画像がキースさんから送られて来た。
「わぁ、これ、保存しなきゃ!」
「私…白目むいてる…」
「え?あ、本当だ!」
さゆみはそれを見てケラケラ笑う。
「タイミング悪かったね。」
「……うん。」
やだな、私…何でこんな顔……
「それにしても、あんた…本当に運が良いよね…」
「え?何が?」
「だって、こんな時にあんなひどい靴擦れになるなんてさ。」
「え…?」
「なんか、ちょっとジェラシー感じちゃったよ。
私もリクにおんぶしてもらいたかった。」
「そんな…私、すっごく恥ずかしかったんだよ。」
「でも、なかなかいないよ。
メンバーにおんぶしてもらえる子なんてさ。」
「……そんな……」
なんかちょっとショック。
さゆみがそんなこと考えてたなんて…
「……ごめん。
でも、私…リクには本気で頑張るつもりだし。」
「私、リクさんのことなんて何も…」
「わかってるよ。
……それでも、好きな人が他の子にやさしくしてる姿を見たら、気になるもんなんだよ。」
そうだよね…さゆみはリクさんに本気で頑張るつもりなんだもん。
私がおんぶされてる姿を見たら、いやな気分になるのは当然だよね。
「じゃあ、私が先に送るね。」
電車の中で、さゆみはLINEのグループトークに投稿した。
『お疲れ様です。今日は本当に楽しかったです。どうもありがとうございました。』
「あんたも何か送りなよ。」
「う、うん。」
『お疲れ様です。今日は迷惑かけて本当にごめんなさい。』
しばらくすると、頂上で四人で撮った画像がキースさんから送られて来た。
「わぁ、これ、保存しなきゃ!」
「私…白目むいてる…」
「え?あ、本当だ!」
さゆみはそれを見てケラケラ笑う。
「タイミング悪かったね。」
「……うん。」
やだな、私…何でこんな顔……
「それにしても、あんた…本当に運が良いよね…」
「え?何が?」
「だって、こんな時にあんなひどい靴擦れになるなんてさ。」
「え…?」
「なんか、ちょっとジェラシー感じちゃったよ。
私もリクにおんぶしてもらいたかった。」
「そんな…私、すっごく恥ずかしかったんだよ。」
「でも、なかなかいないよ。
メンバーにおんぶしてもらえる子なんてさ。」
「……そんな……」
なんかちょっとショック。
さゆみがそんなこと考えてたなんて…
「……ごめん。
でも、私…リクには本気で頑張るつもりだし。」
「私、リクさんのことなんて何も…」
「わかってるよ。
……それでも、好きな人が他の子にやさしくしてる姿を見たら、気になるもんなんだよ。」
そうだよね…さゆみはリクさんに本気で頑張るつもりなんだもん。
私がおんぶされてる姿を見たら、いやな気分になるのは当然だよね。