愛しのカレはV(ヴィジュアル)系
*
はぁぁぁ~…
明かりを消した部屋でベッドに横になって、今日のことを思い返したら、なぜだか深い溜め息が漏れた。
今日の出来事が、まるで夢のように思える。
だって、リクさんやキースさんと一緒に出掛けたんだよ。
たとえ、最前列で見たって、ステージは遥かに遠くて…手が届きそうでも実際には絶対に手が届かない人だと思ってた。
なのに、今日はその人たちと現実にハイキングに行った。
一緒に山を登り、一緒にお弁当を食べて、しゃべったり、笑ったり…
しかも、リクさんとキースさんにおんぶまでしてもらって…
思い出すと、かーっと顔が熱くなるのを感じた。
それだけじゃない。
リクさんやキースさんとLINEのグループも作ったし、私はキースさんのIDも知っている。
それに、アルパカのストラップももらった。
『絶対、あんたもキースさんをモノにするんだよ!』
さゆみの言葉が頭の中に思い浮かんだ。
(ば、ばか!何、調子に乗ってんの!)
私みたいな平凡な子が、そんなことできるわけないじゃない。
バンドマンを好きになることは瑠威にも固く禁じられてるし、第一、私がキースさんに感じてるのはそういう感情じゃない。
憧れみたいなものだよ!
(気をつけなきゃ…
私はさゆみとは違う。
私はあくまでもただのファンなんだから…)
はぁぁぁ~…
明かりを消した部屋でベッドに横になって、今日のことを思い返したら、なぜだか深い溜め息が漏れた。
今日の出来事が、まるで夢のように思える。
だって、リクさんやキースさんと一緒に出掛けたんだよ。
たとえ、最前列で見たって、ステージは遥かに遠くて…手が届きそうでも実際には絶対に手が届かない人だと思ってた。
なのに、今日はその人たちと現実にハイキングに行った。
一緒に山を登り、一緒にお弁当を食べて、しゃべったり、笑ったり…
しかも、リクさんとキースさんにおんぶまでしてもらって…
思い出すと、かーっと顔が熱くなるのを感じた。
それだけじゃない。
リクさんやキースさんとLINEのグループも作ったし、私はキースさんのIDも知っている。
それに、アルパカのストラップももらった。
『絶対、あんたもキースさんをモノにするんだよ!』
さゆみの言葉が頭の中に思い浮かんだ。
(ば、ばか!何、調子に乗ってんの!)
私みたいな平凡な子が、そんなことできるわけないじゃない。
バンドマンを好きになることは瑠威にも固く禁じられてるし、第一、私がキースさんに感じてるのはそういう感情じゃない。
憧れみたいなものだよ!
(気をつけなきゃ…
私はさゆみとは違う。
私はあくまでもただのファンなんだから…)