愛しのカレはV(ヴィジュアル)系




「望結ちゃん、お疲れ。
望結ちゃんのおかげで、事務所がどんどん綺麗に使いやすくなってるよ。
本当にありがとう。」

「い、いえ、そんな…」

「ちょっと、お茶でも飲みに行こうよ。」

「は、はい。」

私達は、今までにも何度か行った、カフェに向かった。
そう、ケーキの美味しいあのカフェだ。



「本当にどうもありがとうね。
じゃあ、これ…」

藤堂さんが、封筒を差し出した。



「あ、ありがとうございます。」

「明細は中に入ってるからね。」

「は、はい。」

嬉しいな!
これで、明日の買い物も心配ない!



「それでね、望結ちゃん…ちょっとお願いがあるんだけど…」

「はい、何でしょうか?」

「実はね…家の方も片づけてもらえないかな?」

「え?藤堂さんのお家を…ですか?」

「うん…だめかな?」

「いえ…はい、やらせていただきます。」

事務所は綺麗になったから、あまりすることがなくて困ってたくらいだから、それは私にとっては悪い話ではない。
だから、思わず即答してしまった。



「あぁ、良かった。
僕の家、ここからすぐなんだよ。
この次、案内するね。
あ、香織さんにももちろんちゃんと話しておくからね。」

「は、はい、よろしくお願いします。」
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