愛しのカレはV(ヴィジュアル)系




「さゆみ、ちょっと一休みしようよ。」

「…そうだね。何か甘いものでも食べよっか?」



私たちは、目についたカフェに入った。



次の日…私達は午後からの講義をサボって、買い物に出かけた。
二人に渡すお菓子はけっこうすぐに決まったんだけど、アクセサリーがなかなか決まらない。
私は、そうでもないんだけど、さゆみがすごく迷ってて…
もう何時間も歩き回って、足が痛い。



「パンケーキ、おいしそうだね。」

「あ、本当!じゃあ、これにしようか!?」

私達は、生クリームがてんこ盛りのパンケーキとドリンクのセットを注文した。



「なかなか良いのないよね。」

「っていうか、さゆみがこだわり過ぎなんだよ。」

「こだわるのは当たり前じゃない!
絶対、気に入ってもらいたいもん!」

熱い…!
さゆみの言葉には、相変わらず、熱がこもってるよ。



「ま、そ、そりゃあ、そうだけどさ…」

「あんただって思うでしょう?
好きな人には喜んでもらいたいし、センスの良い子だなって思われたくない?」

「え…そ、そりゃあ、まぁ…」

私、もともと、自分のセンスには自信ないし…
そんなこと、考えてなかったよ…
ま、確かに、喜んでもらえたら、もちろん嬉しいけど…
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