愛しのカレはV(ヴィジュアル)系
*
「あら、今度はカバーもつけてるのね。
可愛いじゃない。」
「う、うん、さゆみが付けようって言ったから。」
「最新のやつにしたんだな。」
「うん、さゆみと色違いのおそろなんだ。」
「良いじゃん。
……このストラップももしかしてさゆみちゃんとおそろなのか?」
「う、うん…」
ストラップのことを言われただけで、顔が熱くなる。
これがキースさんにもらったものだなんて、瑠威は知るはずもないのに…
「なんでもおそろなんだな。」
「い、良いでしょ、仲良しなんだもん。」
「あ~あ、そんな調子じゃ、彼氏なんて当分出来そうにないな。」
「ほ、ほっといて!」
私はスマホを瑠威の手から奪い取った。
瑠威もママも、私がいつもさゆみと出かけてるって思ってる。
キースさんやリクさんとハイキングに行ったなんて知ったらびっくりするかな。
それとも怒る?
怒られることなんてないよね?
だって、私は別にキースさんと付き合ってるわけじゃないもん。
ただ、ハイキングに行っただけだもん。
(でも、もしも…付き合うようなことになったら…?)
ないないない!
そんなこと、絶対にない!
私、何馬鹿なこと考えてるの?
「望結…どうかしたの?
顔が赤いわよ。」
「え?だ、だって、瑠威が…」
「俺がどうかしたか?」
「ど、どうもしない!私、もう寝るから!」
意味不明なことを言って、私はその場から逃げ出した。
「あら、今度はカバーもつけてるのね。
可愛いじゃない。」
「う、うん、さゆみが付けようって言ったから。」
「最新のやつにしたんだな。」
「うん、さゆみと色違いのおそろなんだ。」
「良いじゃん。
……このストラップももしかしてさゆみちゃんとおそろなのか?」
「う、うん…」
ストラップのことを言われただけで、顔が熱くなる。
これがキースさんにもらったものだなんて、瑠威は知るはずもないのに…
「なんでもおそろなんだな。」
「い、良いでしょ、仲良しなんだもん。」
「あ~あ、そんな調子じゃ、彼氏なんて当分出来そうにないな。」
「ほ、ほっといて!」
私はスマホを瑠威の手から奪い取った。
瑠威もママも、私がいつもさゆみと出かけてるって思ってる。
キースさんやリクさんとハイキングに行ったなんて知ったらびっくりするかな。
それとも怒る?
怒られることなんてないよね?
だって、私は別にキースさんと付き合ってるわけじゃないもん。
ただ、ハイキングに行っただけだもん。
(でも、もしも…付き合うようなことになったら…?)
ないないない!
そんなこと、絶対にない!
私、何馬鹿なこと考えてるの?
「望結…どうかしたの?
顔が赤いわよ。」
「え?だ、だって、瑠威が…」
「俺がどうかしたか?」
「ど、どうもしない!私、もう寝るから!」
意味不明なことを言って、私はその場から逃げ出した。