愛しのカレはV(ヴィジュアル)系




「おはよう!」

「おは。」



昨夜はきっと遅くまで飲んでたんだと思う。
瑠威もママも酷く眠そうな顔をして、いつもより10分遅く起きて来た。



「昨夜、遅かったの?」

「まぁな…あれからメンバーだけで二次会。
久しぶりだったから、つい羽目をはずしてしまった。
なぁ…俺、まだ酒臭いか?」

「……うん、かなりね。」

「やばいなぁ…親父とはしゃべらないようにしないと…」

瑠威はそう言って、牛乳を一気飲みした。



「望結、今夜はどこにも出かけないだろ?」

「うん、家にいるよ。」

「そうか、良かった。
昨夜のことでちょっと話があるから…」

「え……!?」

なんだろう!?
私…昨夜は何もやらかしてないよね?
だったら…あ、キースさん達にプレゼント渡したこと?
やだな…お説教されるのかな?



気にはなったけど、朝はママも瑠威も忙しい。
しかも、今日は起きて来るのが遅かったから、話なんて出来ない。



「行ってらっしゃい!」



瑠威を送り出し…そしてママを送り出し…
いつものように家のことを簡単に済ませ、私も大学へ向かった。

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