愛しのカレはV(ヴィジュアル)系
*
(……ん?)
電車の中で鳴ったLINEの着信音…
(あ…!)
来てたのは、ハイキング同好会あてのキースさんからのトークだった。
『ヅラちゃん、さゆみちゃん、昨日はプレゼントどうもありがとう。』
『こちらこそ、かばって下さってどうもありがとうございました。』
瞬く間に、さゆみからのトークが入った。
『さゆみちゃん、昨夜はすごかったなぁ。
びっくりしたわ。』
『引いちゃいましたか?ごめんなさい。』
『そんなことないで。
でも、リクには熱狂的なファンがおるから気付けてな。』
『はい、ありがとうございます。
でも、私、そんなことくらいでめげませんから。
あ、あの…プレゼント気に入っていただけましたか?』
『あ、ごめん。昨夜は明け方まで飲んで、泊めてもうたクロウさんの家でもまた飲んで…
今、帰るとこでまだ見てないんやわ。』
私も何か送ろうと思うのだけど、二人の打つスピードが早いから、なかなか入れない。
『そうなんですか。』
『ほんまにありがとうな。
あ、もうじき着くわ。そしたら、またな!』
キースさんがバイバイと手を振るにゃんこのスタンプを送って…
私は、結局、何も送れないまま、大学に着いた。
(……ん?)
電車の中で鳴ったLINEの着信音…
(あ…!)
来てたのは、ハイキング同好会あてのキースさんからのトークだった。
『ヅラちゃん、さゆみちゃん、昨日はプレゼントどうもありがとう。』
『こちらこそ、かばって下さってどうもありがとうございました。』
瞬く間に、さゆみからのトークが入った。
『さゆみちゃん、昨夜はすごかったなぁ。
びっくりしたわ。』
『引いちゃいましたか?ごめんなさい。』
『そんなことないで。
でも、リクには熱狂的なファンがおるから気付けてな。』
『はい、ありがとうございます。
でも、私、そんなことくらいでめげませんから。
あ、あの…プレゼント気に入っていただけましたか?』
『あ、ごめん。昨夜は明け方まで飲んで、泊めてもうたクロウさんの家でもまた飲んで…
今、帰るとこでまだ見てないんやわ。』
私も何か送ろうと思うのだけど、二人の打つスピードが早いから、なかなか入れない。
『そうなんですか。』
『ほんまにありがとうな。
あ、もうじき着くわ。そしたら、またな!』
キースさんがバイバイと手を振るにゃんこのスタンプを送って…
私は、結局、何も送れないまま、大学に着いた。