愛しのカレはV(ヴィジュアル)系
*
「昨夜は来てくれてありがとな。」
「ううん。ライブ…本当に楽しかった。」
自分の口下手がとても悔しい。
心の中にははちきれそうな程の感情があるのに、『楽しかった』としか表現出来ないんだもん。
ママは帰りが少し遅くなるってことだったから、私は瑠威と居間で寛いでいた。
「そうか、良かった。
俺もすっごく楽しかった。
やっぱ、ライブは最高だな!」
「うん、シュバルツは最高だよね。
でね、昨夜は打ち上げ行って、帰りもみんなとしゃべりながら帰って来たけど、なんかね、いつもよりずっと楽しかったよ。」
しゃべってる間に、思わず顔が綻んでしまう。
まだ、昨夜の余韻が残ってるんだね。
「そっか…じゃあ、これからもずっと来いよ。
あ、昨夜、望結と撮った画像、見せて。」
「え…やだよ。」
「良いじゃん。俺たち親子なんだぜ。
娘と撮った画像を見たがるのは、親として普通のことだろ?」
瑠威がにやけた顔でそんなことを言う。
何が親子よ、いくつも変わらないくせに…
「……そのうち、LINEで送るよ。」
「絶対だぞ!」
「はいはい。あ、でも、万一ファンの子に見られたら困るんじゃないの?」
「見られることなんてないって。」
「わかりましたよ。」
なんだかなぁ…って思うけど…
話があるっていうのはそのことだったのか…と、ちょっとほっとした時、瑠威がさらに話を切り出した。
「昨夜は来てくれてありがとな。」
「ううん。ライブ…本当に楽しかった。」
自分の口下手がとても悔しい。
心の中にははちきれそうな程の感情があるのに、『楽しかった』としか表現出来ないんだもん。
ママは帰りが少し遅くなるってことだったから、私は瑠威と居間で寛いでいた。
「そうか、良かった。
俺もすっごく楽しかった。
やっぱ、ライブは最高だな!」
「うん、シュバルツは最高だよね。
でね、昨夜は打ち上げ行って、帰りもみんなとしゃべりながら帰って来たけど、なんかね、いつもよりずっと楽しかったよ。」
しゃべってる間に、思わず顔が綻んでしまう。
まだ、昨夜の余韻が残ってるんだね。
「そっか…じゃあ、これからもずっと来いよ。
あ、昨夜、望結と撮った画像、見せて。」
「え…やだよ。」
「良いじゃん。俺たち親子なんだぜ。
娘と撮った画像を見たがるのは、親として普通のことだろ?」
瑠威がにやけた顔でそんなことを言う。
何が親子よ、いくつも変わらないくせに…
「……そのうち、LINEで送るよ。」
「絶対だぞ!」
「はいはい。あ、でも、万一ファンの子に見られたら困るんじゃないの?」
「見られることなんてないって。」
「わかりましたよ。」
なんだかなぁ…って思うけど…
話があるっていうのはそのことだったのか…と、ちょっとほっとした時、瑠威がさらに話を切り出した。