愛しのカレはV(ヴィジュアル)系
「望結……俺、以前、話したよな?」
私の方を見ず、瑠威が静かな声でそう言った。
「話したって…何を?」
「だから…ミュージシャンには本気になるなってこと。」
「あぁ…そのこと…」
「なぁ、望結…
さゆみちゃんは、おまえにとって大切な親友なんだろ?
やめるように言ってやったらどうなんだ?」
「え……」
瑠威の顔はすごく真剣だった。
「あの…瑠威は、CLOWNと仲良いんでしょ?
リクさんって…その…ダメな人なの?」
「リクは良い奴だ。
だけど…どんなに良い奴でも、女のことは別だ。
どんなに真剣になっても、ミュージシャンにとっては遊びでしかない。
さゆみちゃんが傷付く前に、やめるように言ってやれよ。」
瑠威が、さゆみのためを思って言ってくれてるのはよくわかる。
それに、瑠威自身がミュージシャンだから、そのあたりの事情にも当然詳しい。
それは十分わかるけど…だけど、なぜだか素直に瑠威の言葉に頷くことは出来なかった。
「……だけど、瑠威はママと付き合うようになってからは浮気もしなかったんでしょ?
それに、結婚までしたよね?」
「だから…!それも以前言ったはずだ。
俺は極めて珍しい例だ。
俺みたいな人間はまずいない。」
「そ、そんなこと、わからないじゃない。
もしかしたら、リクさんだって瑠威みたいに…」
「それはない!!」
なぜだろう?
自分でもなぜこんなに熱くなってしまったのかわからないけど、私は瑠威の言うことにすごく反発を感じてしまって…瑠威は瑠威で持論にこだわって…
なんだかすごく険悪な雰囲気になってしまった。
私の方を見ず、瑠威が静かな声でそう言った。
「話したって…何を?」
「だから…ミュージシャンには本気になるなってこと。」
「あぁ…そのこと…」
「なぁ、望結…
さゆみちゃんは、おまえにとって大切な親友なんだろ?
やめるように言ってやったらどうなんだ?」
「え……」
瑠威の顔はすごく真剣だった。
「あの…瑠威は、CLOWNと仲良いんでしょ?
リクさんって…その…ダメな人なの?」
「リクは良い奴だ。
だけど…どんなに良い奴でも、女のことは別だ。
どんなに真剣になっても、ミュージシャンにとっては遊びでしかない。
さゆみちゃんが傷付く前に、やめるように言ってやれよ。」
瑠威が、さゆみのためを思って言ってくれてるのはよくわかる。
それに、瑠威自身がミュージシャンだから、そのあたりの事情にも当然詳しい。
それは十分わかるけど…だけど、なぜだか素直に瑠威の言葉に頷くことは出来なかった。
「……だけど、瑠威はママと付き合うようになってからは浮気もしなかったんでしょ?
それに、結婚までしたよね?」
「だから…!それも以前言ったはずだ。
俺は極めて珍しい例だ。
俺みたいな人間はまずいない。」
「そ、そんなこと、わからないじゃない。
もしかしたら、リクさんだって瑠威みたいに…」
「それはない!!」
なぜだろう?
自分でもなぜこんなに熱くなってしまったのかわからないけど、私は瑠威の言うことにすごく反発を感じてしまって…瑠威は瑠威で持論にこだわって…
なんだかすごく険悪な雰囲気になってしまった。