愛しのカレはV(ヴィジュアル)系
*
「おはよう!璃愛!」
「おはよう!」
それからの私は常に偽りの仮面をつけていた。
朝の挨拶は、明るく爽やかに…
心の中は重くて暗い鉛色だったのに…
さゆみの顔を見る度にリクさんのことを話したくなったけど、やっぱり言えなかった。
話したら、傷が疼いてまたマジ泣きしてしまいそうだから…
「あんた、最近元気ないんじゃない?
どうかしたの?」
無理して頑張ってるのに、やっぱりさゆみだね。
私の変化に気付いてたみたい。
「そんなことないよ。気のせいだよ。」
「そう?それに…なんか痩せたんじゃない?」
「え?あ、あぁ…じ、実はダイエットしてるんだ。」
一応食べてはいるんだけど、何を食べてもおいしいと思えないし…
そのせいか、確かにちょっと瘦せたかもしれない。
最近は、眠りも浅いし、瘦せたというより、やつれたのかもしれないけど…
リクさんからは相変わらずLINEが届いてて…
一応、返信はしてたけど、たまには気付かないふりもした。
はっきり言えば良いのに、それが私には出来ないから…
でも、しばらく経った頃…そんな自分にほとほと嫌気がさした。
このままじゃだめ!
逃げてばかりじゃだめ!
このままじゃ、私はずっとこの暗くて辛い場所から逃れることは出来ないんだから…
(はっきりさせなきゃ…!)
私は、ついに決着を付けることにした。
「おはよう!璃愛!」
「おはよう!」
それからの私は常に偽りの仮面をつけていた。
朝の挨拶は、明るく爽やかに…
心の中は重くて暗い鉛色だったのに…
さゆみの顔を見る度にリクさんのことを話したくなったけど、やっぱり言えなかった。
話したら、傷が疼いてまたマジ泣きしてしまいそうだから…
「あんた、最近元気ないんじゃない?
どうかしたの?」
無理して頑張ってるのに、やっぱりさゆみだね。
私の変化に気付いてたみたい。
「そんなことないよ。気のせいだよ。」
「そう?それに…なんか痩せたんじゃない?」
「え?あ、あぁ…じ、実はダイエットしてるんだ。」
一応食べてはいるんだけど、何を食べてもおいしいと思えないし…
そのせいか、確かにちょっと瘦せたかもしれない。
最近は、眠りも浅いし、瘦せたというより、やつれたのかもしれないけど…
リクさんからは相変わらずLINEが届いてて…
一応、返信はしてたけど、たまには気付かないふりもした。
はっきり言えば良いのに、それが私には出来ないから…
でも、しばらく経った頃…そんな自分にほとほと嫌気がさした。
このままじゃだめ!
逃げてばかりじゃだめ!
このままじゃ、私はずっとこの暗くて辛い場所から逃れることは出来ないんだから…
(はっきりさせなきゃ…!)
私は、ついに決着を付けることにした。