愛しのカレはV(ヴィジュアル)系
「瑠威…どこに行くの?」
「クロウの家だ。ここから割りと近いし、広いから。」
「でも、こんな早くにご迷惑なんじゃ…それに瑠威も仕事が…」
「仕事は休む。
こんな時に仕事なんて行ってられるか。
クロウの家の鍵は預かってるから。」
なんだかややこしいことになった。
それに、瑠威…ものすごく怒ってるし…一体どうなるんだろう?
30分程経った頃…立派なタワーマンションの前に車は停まった。
瑠威は慣れた感じで中に入っていく。
「乗れよ。」
ゴージャスなエレベーターに乗り込んだ。
誰も何も話さなくて、すっごく気詰まりだ。
三人とも、黙りこくって表示される階を目で追うだけ。
エレベーターは最上階ですーっと停まった。
「入れよ。」
瑠威は多分何度も来たことがあるんだろう。
まるで自分の家みたいに廊下をずんずん進んで行って、広いリビングに向かった。
大きな窓からは、パノラマの景色が見えて、開放感が半端ない。
瑠威は、ソファーに腰かけ、私はその隣に座らせられ、リクさんは向かいの席に座った。
ふかふかで、埋もれそうな革張りのソファーだ。
「じゃあ、話してもらおうか。
望結、どうしてリクと会ってたんだ?」
瑠威はかなり怒ってる。
こんなに怒ってる瑠威は今まで見たことがない。
私はそんな瑠威が怖くて何も言えなかった。
「望結、答えろ!なぜ黙ってるんだ!」
「そ、それは…」
いつもなら適当な嘘を吐いて誤魔化すところだけど、怖くてそんなことも出来ない。
「瑠威さん、落ち着いて下さい。望結が怯えてるじゃないですか。」
「望結だって?おまえは、こいつを呼び捨てにするほど親しいのか?」
「瑠威さんだって、呼び捨てにしてるじゃないですか!
それに、俺は……望結と付き合ってるんです。呼び捨てにしてもおかしくないでしょう?」
「な、なんだって?望結と付き合ってるだと!?
望結…本当なのか!」
瑠威は、目を丸くして私をみつめる。
もうおしまいだ。瑠威にバレてしまった。
しかも、タイミングの悪いことに、すっぱり別れようと思った時にこんなことになるなんて、なんてタイミングが悪いんだ。
万策尽きた…私にはもうめそめそするしかなかった。
いや、作戦でもなんでもなくて、自然に涙が流れたんだ。
「クロウの家だ。ここから割りと近いし、広いから。」
「でも、こんな早くにご迷惑なんじゃ…それに瑠威も仕事が…」
「仕事は休む。
こんな時に仕事なんて行ってられるか。
クロウの家の鍵は預かってるから。」
なんだかややこしいことになった。
それに、瑠威…ものすごく怒ってるし…一体どうなるんだろう?
30分程経った頃…立派なタワーマンションの前に車は停まった。
瑠威は慣れた感じで中に入っていく。
「乗れよ。」
ゴージャスなエレベーターに乗り込んだ。
誰も何も話さなくて、すっごく気詰まりだ。
三人とも、黙りこくって表示される階を目で追うだけ。
エレベーターは最上階ですーっと停まった。
「入れよ。」
瑠威は多分何度も来たことがあるんだろう。
まるで自分の家みたいに廊下をずんずん進んで行って、広いリビングに向かった。
大きな窓からは、パノラマの景色が見えて、開放感が半端ない。
瑠威は、ソファーに腰かけ、私はその隣に座らせられ、リクさんは向かいの席に座った。
ふかふかで、埋もれそうな革張りのソファーだ。
「じゃあ、話してもらおうか。
望結、どうしてリクと会ってたんだ?」
瑠威はかなり怒ってる。
こんなに怒ってる瑠威は今まで見たことがない。
私はそんな瑠威が怖くて何も言えなかった。
「望結、答えろ!なぜ黙ってるんだ!」
「そ、それは…」
いつもなら適当な嘘を吐いて誤魔化すところだけど、怖くてそんなことも出来ない。
「瑠威さん、落ち着いて下さい。望結が怯えてるじゃないですか。」
「望結だって?おまえは、こいつを呼び捨てにするほど親しいのか?」
「瑠威さんだって、呼び捨てにしてるじゃないですか!
それに、俺は……望結と付き合ってるんです。呼び捨てにしてもおかしくないでしょう?」
「な、なんだって?望結と付き合ってるだと!?
望結…本当なのか!」
瑠威は、目を丸くして私をみつめる。
もうおしまいだ。瑠威にバレてしまった。
しかも、タイミングの悪いことに、すっぱり別れようと思った時にこんなことになるなんて、なんてタイミングが悪いんだ。
万策尽きた…私にはもうめそめそするしかなかった。
いや、作戦でもなんでもなくて、自然に涙が流れたんだ。