愛しのカレはV(ヴィジュアル)系
「おまえなぁ……」

言いかけて、瑠威はくすっと笑った。



「いいか、未成年じゃないとはいえ、おまえは酒に弱いんだから、とりあえず二杯以上は飲んじゃだめだぞ。
それと、飲む時は何か食べながら飲むこと。」

「わかりました。」

「クロウやさゆみちゃんがいてくれたから良いようなものの、あんなに爆睡してたんじゃ、誰になにをされたってわからないだろう?
世の中には悪い奴だっていっぱいいるんだから、外ではなるべく飲まないこと。
どうしても飲みたかったら、うちか友達の家で飲めば良い。
それと、さっきも言った通り、二杯以上はだめだぞ。
わかったか?」

「……はい。」



なんだかなぁ…
戸籍上は確かにパパとはいえ、そんなに年も変わらないっていうのに、何でこんなこと言われなきゃならないのかなぁ…と、思ったりはするものの…
瑠威の言うことは、もっともなことばかり。
どんなことから犯罪に巻き込まれるかわからないし、私…昨夜は本当に何の記憶もないくらい酔っぱらってたもんなぁ…
そのせいで、みんなにも迷惑かけちゃったし。

うん、ここは素直に反省しなくっちゃ。
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