愛しのカレはV(ヴィジュアル)系
「それとな……」
また少し瑠威の視線が厳しくなった。
「ライブを見に行くのは良いけど、深入りはするなよ。」
「……深入り?」
瑠威は真面目な顔して、頷いた。
「望結が音楽を好きになってくれたり、ライブに行くようになることには反対はしない。
むしろ、うれしく思ってる。
だけど、それ以上のことはだめだ。」
「それ以上…って?」
「だから…その…
特定のメンバーに入れあげること…つまり本気で好きになるなってことだ。」
「えっ?」
意外な言葉だったので、思わず聞き返してしまった。
だって、私…シュバルツでもCLOWNでも特に好きなメンバーなんていないし。
それに、考えたらおかしなことだよね。
ママは、V系のバンドマンである瑠威と結婚してるのに…
「こんなこと言いたくないけど……」
瑠威は少し話しにくそうにして、さらに言葉を続けた。
「バンドやってる奴は、お前が思ってるよりもずっとモテるんだ。
特に人気のあるバンドなら、女なんてよりどりみどりだ。
だから、いくら好きになっても、遊ばれるのが関の山だ。
ファンの子のことなんて、おもちゃくらいにしか思ってないんだからな。
飽きたら、ポイだ。」
また少し瑠威の視線が厳しくなった。
「ライブを見に行くのは良いけど、深入りはするなよ。」
「……深入り?」
瑠威は真面目な顔して、頷いた。
「望結が音楽を好きになってくれたり、ライブに行くようになることには反対はしない。
むしろ、うれしく思ってる。
だけど、それ以上のことはだめだ。」
「それ以上…って?」
「だから…その…
特定のメンバーに入れあげること…つまり本気で好きになるなってことだ。」
「えっ?」
意外な言葉だったので、思わず聞き返してしまった。
だって、私…シュバルツでもCLOWNでも特に好きなメンバーなんていないし。
それに、考えたらおかしなことだよね。
ママは、V系のバンドマンである瑠威と結婚してるのに…
「こんなこと言いたくないけど……」
瑠威は少し話しにくそうにして、さらに言葉を続けた。
「バンドやってる奴は、お前が思ってるよりもずっとモテるんだ。
特に人気のあるバンドなら、女なんてよりどりみどりだ。
だから、いくら好きになっても、遊ばれるのが関の山だ。
ファンの子のことなんて、おもちゃくらいにしか思ってないんだからな。
飽きたら、ポイだ。」