愛しのカレはV(ヴィジュアル)系
*
「あそこがライブハウスだよ。」
(わっ!)
さゆみが指差す先には、すでにたくさんのお客さんが並んでた。
今日は確か、対バンじゃなくてCLOWNの単独ライブのはずなのに…
「ねぇ、さゆみ…」
「エミリー!」
「あ、エミリー…今日って、ワンマンだよね?」
「そうだよ。初のワンマンだよ。」
「CLOWNって、けっこう人気あるの?」
「そりゃあ、そうでしょ。
シュバルツの弟バンドだもん。」
さゆみはこともなげにそう言い切った。
(あ、あの人…シュバルツのライブで見たことある。)
一番前に並んでる二人組…まるで、バンドのメンバーみたいな派手な格好でいつも目立ってる人達だ。
さゆみの言う通り、きっと、シュバルツのファンがずいぶん見に来てるのかもしれないね。
私やさゆみだってそうなんだし。
「エミリー!璃愛!」
「え?」
不意に名前を呼ばれて、あたりを見渡すと、列に並んだキラさんとハルさんが手を振っていた。
「あ!キラさん!ハルさん!」
私達は二人の傍に駆け寄った。
「二人とも…今日は気合入ってるね!」
「え~…そうですか~?
でも、お二人には全然敵いませんよ!」
さゆみってばけっこう口がうまい。
まぁ、キラさん達はいつもおしゃれだし、丸々お世辞ってわけでもないだろうけど…
「何番?」
「186番です。チケット買ったの遅かったんで…」
「じゃあ、場所取っとくからおいで。」
「え!?本当ですか!
ありがとうございます!
今日は璃愛も前で見たいって言ってるんで、よろしくお願いします!」
「へぇ…璃愛もついにその気になったか。
わかった。待ってるから、後でね!」
私達は、キラさん達に手を振って、列の後ろの方に並んだ。
「あそこがライブハウスだよ。」
(わっ!)
さゆみが指差す先には、すでにたくさんのお客さんが並んでた。
今日は確か、対バンじゃなくてCLOWNの単独ライブのはずなのに…
「ねぇ、さゆみ…」
「エミリー!」
「あ、エミリー…今日って、ワンマンだよね?」
「そうだよ。初のワンマンだよ。」
「CLOWNって、けっこう人気あるの?」
「そりゃあ、そうでしょ。
シュバルツの弟バンドだもん。」
さゆみはこともなげにそう言い切った。
(あ、あの人…シュバルツのライブで見たことある。)
一番前に並んでる二人組…まるで、バンドのメンバーみたいな派手な格好でいつも目立ってる人達だ。
さゆみの言う通り、きっと、シュバルツのファンがずいぶん見に来てるのかもしれないね。
私やさゆみだってそうなんだし。
「エミリー!璃愛!」
「え?」
不意に名前を呼ばれて、あたりを見渡すと、列に並んだキラさんとハルさんが手を振っていた。
「あ!キラさん!ハルさん!」
私達は二人の傍に駆け寄った。
「二人とも…今日は気合入ってるね!」
「え~…そうですか~?
でも、お二人には全然敵いませんよ!」
さゆみってばけっこう口がうまい。
まぁ、キラさん達はいつもおしゃれだし、丸々お世辞ってわけでもないだろうけど…
「何番?」
「186番です。チケット買ったの遅かったんで…」
「じゃあ、場所取っとくからおいで。」
「え!?本当ですか!
ありがとうございます!
今日は璃愛も前で見たいって言ってるんで、よろしくお願いします!」
「へぇ…璃愛もついにその気になったか。
わかった。待ってるから、後でね!」
私達は、キラさん達に手を振って、列の後ろの方に並んだ。