人間嫌いの小説家の嘘と本当
左側に視線を向け、闇の中で動くものに目を凝らす。
いる――人影がひとつ。
その人物が手にしているのは……。
「ライフル銃?!」
民家から離れているとはいえ、誰かに聞かれてしまうかもしれない。
なのに、そんなリスクを犯しても侑李を手に入れたいわけ?
その銃口は真っ直ぐに侑李に向けられている。
一刻の猶予もない。
先ずは、アイツをどうにかしなきゃ。
今、侑李を助けることが出来るのは私だけ。
私は、侑李のボディーガードなんだから!!