後ろの席はちびの速水くん

「...さーん、にー、いーち」



ブザービート。



「「ナイス!!」」



部員達が声を上げる。



あたしは女子バスケットボールのマネージャーをしていて、



毎日特にすることは無いんだけども、もうひとりのマネージャーとお話する為だけに部活に来ているようなものだった。



だけど今日はそのマネージャーがお休みであたしはひとり寂しくタイマーをする。



部活の引退試合は5月で、もうすぐ部活も終わる。



学校も後3日で春休みを迎えるところまで来ていた。



宿題なんか夏休みと変わらない量。



馬鹿なんじゃないかってほど出す英語の先生。



皆のクレームが凄かったり。



速水くんがサッカーしてる所見たいなって



密かに思う自分がいた。



あたしの中で速水くんは少なくともほかの男の子よりは特別な存在になってる。



近づけば近づくほど気持ちに気づくんだ...。

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