好きらしいんだけど。

二階にある教室にいくため階段を登っていくと
ざわざわした声がだんだん大きくなる。

「一体なにがどうなってんの…」



全力疾走して髪の毛ぼさぼさの息切れした私が
二階へあがると廊下いっぱいに生徒がいる。

他のクラスの子もなぜか私のクラスの前に集合している。


殺人事件でもあったの…?
でも歓声のように聞こえるような気も…。


人が多すぎて教室に行けない私はとりあえず
「うーーーーーいーーーーーーー!!!」

と叫んでみた。



思ってた以上に自分の声が大きくて
みんなが一斉に静まり返って視線が飛んできた。



その視線の中にはにやにやしている目や
怒りを送ってくる目。



あっちゃ~。視線が痛いよ〜。うい助けてー!

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