好きらしいんだけど。

「たしかに…好きらしいってなんだろう」

ういも疑問顔になってる。




そしたら彼は真っ直ぐ真剣な顔で答えてくれた。



「頭にでてくるのはいつもキミで、でもそれがなぜかわからなかった。好きって意味がわからなかった。でもあの日からずっと想っていた。いまだによくわからないけどこの感情はキ…いや、あなたが好きらしい。」






…トクンッ
初めての感覚。
こんなことを言われたのは生まれて初めてで
何が起こったのか本当にわからない。
心臓の音が聞こえてしまう気がするぐらいうるさい。



周りの声なんかなにも聞こえなくて
時が止まったような感じ。




年下のくせにこんなの反則だ。




< 19 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop