好きらしいんだけど。
いつものように用意をする。
朝食は食べずに洗面所に向かった。
改めて鏡に映る自分と向き合って覚悟を決めた。
おっしゃ!
自分の顔を叩いて気合いをいれ家を出る。
学校へ猛ダッシュした。
遅刻の時間でもないのに。
授業なんて出る気はなかった。
ただただ伝えたいんだ。
周りのやつらに彼女の教室をきいていってみるものの
まだきていない。遅刻か。
先生達は会議中でどこのクラスも自習らしい。
教室の前の廊下で待っていると教室から
一人の女の人がでてきた。
「どしたの?なにか用?」
昨日あの人の横にいた人だ。
「水原…奈々さんに言いたいことがあるんで」
これからにあの人に会う緊張と
初めて名前を言った照れくささが溢れそうになる。
「あぁ、遅刻だね連絡いれてみるからまってね」