好きらしいんだけど。
ひとまず屋上にでてきた。
青空の下で誰もいない新鮮な空気が
走った疲れを癒してくれる。
「はぁ…ごめん急に…」
俺に必死についてきてた彼女はとてもしんどそうだ。
無理矢理すぎたかな…。
「う、ううん!平気だよ」
息切れしながら二人で笑いながら
フェンスにもたれかかって隣同士に座った。
でもそれも一瞬の出来事で少し恥ずかしくて
気まづい雰囲気になっていた。
「最終確認してい?本当に俺でいいの?」
あの場の空気でつい言っちゃったって
ことだってあると思う。
ドキドキしながら聞いてみた。
「私が言おうと思ったセリフだよそれ」
彼女はそういってクスっと笑った。
お互いそう思ってるなら大丈夫だねって。
「私、告白されて気づいたんだ。結汰くんが好きなんだって」
俺の名前…やばい心臓とびでそう…
「結汰くん。本当にありがとう。これからよろしくお願いしますっ」
照れくさそうに微笑んでるのをみた瞬間
ほっぺたに優しい感触。