好きらしいんだけど。
探す前に一目見てわかった。
みんながはしゃいでいるなか日陰に座ってみんなを
呆れたように見ている人。
教室から運動場はなかなか遠くて
顔ははっきりとは見えないけどなんとなく
なんか見覚えのある気が…?
「みえた?なっちゃん?」
ぼーっとしていた私は、どうしたの?って顔で
みる、ういの声ではっと意識が戻ってきた。
「…ああ!うんうん、みえた!」
なんとなく急いで笑ってみる。
「どしたの~?見惚れちゃってた?」
にやにやしながらういが聞いてくる。
「い、意味わかんない!私年上がタイプだしっ!」
動揺まるだしでなにいってんだ私…。
ふーんと流されて隠れてにやにやしているういを
私もはみていなかった。
もっと近くで会ってみたいなぁ…
あれ?いま目があったような…?
遠くてそんなにはっきりみえないのに
なぜかそんな気がした。
そんなわけないか。
「なっちゃんお昼食べよ!席戻るよ~」
外の景色に惹かれている私の手をまた引っ張り席に戻される。
「食べよ食べよ〜お弁当だ~♪」
どうでもいいよね!年下だし。
私は大人な男性と付き合うんだもん!
「へぇ大人な男性と付き合うんだね。」
「へ?」
「心の声だだもれだよなっちゃん」
聞かれてた…。