好きらしいんだけど。

開き直ろう!うん!

「当たり前じゃん。やっぱ理想は大人な男性でしょ?」



「わたひはほっひへもいい」



机の上いっぱいに大きいお弁当箱を広げて
卵焼きを口いっぱいに放り込んで興味なさげに答える。

多分わたしはどっちでもいいっていったんだよね?



「そんな一気に食べたら喉詰まるよ」



人の話なんか聞かず口いっぱいにおかずを放り込む食いしん坊な親友です。

そんなとこもすきだったりする。



あっとゆうまにお弁当の時間もおわり
午後の授業を受けてもう帰る時間になっていた。



「なっちゃーん!よびだしくらった…先帰ってて…」

涙目になりながらゆわなくても…。


「わかったよ、がんばってね」

「うん…じゃあいってきます…」

「また明日ね」


とぼとぼと職員室に向かう、ういの後ろ姿を見送ってから下駄箱へ向かった。

外はもうオレンジ色の夕日で染まっている。

うわぁきれい…



帰ろうと靴をはいて外にでると
校庭のベンチに人影がみえた。

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