好きらしいんだけど。

そしてあの時からまた彼女に会えないかと、
ずっとそう思っていた。


あの日から何回もあの河原にいったけど
会うことはなかった。


この感情がなんなのか分からない。
ただ彼女を思い出すと胸が熱くなる。



どこの誰かもしらなかったのに
いま遠くの窓にあの人がいる。



すぐにどこかへいってしまったけど
それから余計忘れられなくなった。



同じ学校にいたんだ…
いままで女の人に興味なんてなかったから
みてもいなかった。


なんて名前なんだろう。

「なぁ柚斗、さっきいた人なんて名前?」

「さっきいた人って…どうした?!」

なにがあったんだというような顔で凝視してくる。


「なんだよ」

「いやだって結汰が女の名前なんか気にしたこと…」

「ほっとけ」

「茶髪の人だよな?たぶん水原 奈々だっけな?俺らの学年でも結構人気だと思うけど」

「…ふーん」



結構人気?
みんなあの人のこと当たり前のように
しってたってことか?



なんかむかつく
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