ありがとう、大好きだった
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「そういえば、あいつ、結婚するんだって。知ってた?」

「あいつって?」

私は、カフェラテの中の氷をつつく、奏を見る。

「あいつって、ほら、千夏の元カレ。

うーんと、えーっと、あずさ。」

「えっ、そうなの?へー」

私はコーヒーの湯気を息で吹き消した
そうだよね。

もう、5年が経つもんね。

「幸せになったんだ。」

私はポツリとつぶやいた。
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