mariage
触れたい。そうは思っていたものの、いざ触れられると、固まってしまう。
…掴まれた手に視線を落とし、再び秀吾を見ると、鍵が入っていた方とは逆のポケットから、小さな宝石箱を取り出し、それを開けた。
その箱の中身に目が釘付けになる。
…無理もない。
何カラットかは不明だが、大きなダイヤが付いた指輪だった。
ただただ、秀吾の行動だけを見つめる。
すると、秀吾はその指輪を、何の迷いも無く、私の薬指にはめてしまった。
「…ぇ」
「…婚約指輪だけは、俺が決めた。気に入らなければはめなくていい」
無表情なまま、そう言って私を見つめる。
困惑しつつも、小さな声で呟いた。
「…ぁりがとう、ございます」
「…⁈」
予想外だったのか?
秀吾は礼を言われ、驚いた顔をした。
「…あの、おやすみなさい」
私はそう言うと逃げるように車から降りると、家の中に入って行った。
…掴まれた手に視線を落とし、再び秀吾を見ると、鍵が入っていた方とは逆のポケットから、小さな宝石箱を取り出し、それを開けた。
その箱の中身に目が釘付けになる。
…無理もない。
何カラットかは不明だが、大きなダイヤが付いた指輪だった。
ただただ、秀吾の行動だけを見つめる。
すると、秀吾はその指輪を、何の迷いも無く、私の薬指にはめてしまった。
「…ぇ」
「…婚約指輪だけは、俺が決めた。気に入らなければはめなくていい」
無表情なまま、そう言って私を見つめる。
困惑しつつも、小さな声で呟いた。
「…ぁりがとう、ございます」
「…⁈」
予想外だったのか?
秀吾は礼を言われ、驚いた顔をした。
「…あの、おやすみなさい」
私はそう言うと逃げるように車から降りると、家の中に入って行った。