mariage
…そんな私に、秀吾はフッと笑うと、間もなくして、唇を奪った。

一瞬の出来事に反抗すら出来なくて、ただただそれを受け止めるのに必死になった。

…。

それからどれくらいキスしていたのか、ようやく離れた唇。

私はやっと息ができて、肩で必死に息をしていた。

…秀吾は何を言うでもなく、そんな私を車に乗せると、車を出した。

「…ど、とこに行くつもりですか?」
「…自宅へ送り届けようと思ったが気が変わった」

「なっ」
「今夜からうちに住んでもらう」

「えっなっ、そんな!私は何もまだ、準備が」

「…そんな物、どうにでもなる。そんな事より、琴乃を1分1秒でも早く、俺のモノにしないと気が済まなくなった」

…そ、それって⁈
< 26 / 85 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop