mariage
私を座らせた秀吾は、何処かに消えて、しばらくすると、手に着替えとタオルを持ってやってきた。

そして、私にそれを差し出した。意味不明な行動にキョトンとする。

「…一緒に入るか?」
「へ?なっ⁈」

…あまり表情が変わらない秀吾だが、明らかに、私の反応を見て面白がっている。

「風呂に入れと言ってるんだ。風呂に入らない女とは寝られない」

「…⁈」

目を見開く私なんで御構い無しに、バスルームに連れて行くと、そこへ押し込み、バタンとドアを閉められた。

も、もう、本当に逃げられそうにない。

私は腹をくくってお風呂に入ると綺麗に身体を洗った。

…お風呂から上がると、テーブルの上に、お酒の準備がされていた。

…以外にマメな人なんだな。と、ふと思ってしまった。
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