mariage
…他の男?…そんなの許さない。

俺は、ポケットから、携帯を取り出すと、琴乃の居場所を探した。

琴乃の携帯にはGPS機能がついていた。それを利用したのだ。

…琴乃の行き場所。…やはり、自宅に戻っているようだ。

俺は、仕事を大路に任せると、駐車場に向かい、車に乗った。

そして、琴乃の自宅に向かう。

やっと自宅に着き、車から降りようとした時だった。

琴乃が誰かの車に乗せられている。琴乃は拒否しているように、見えた。

…見覚えのある車。

「…千堂千影⁈」

運転席には、千影が。助手席には、泣いてる琴乃が乗っていた。

…ふざけやがって。

俺の琴乃を奪うなんて許さない。

俺は車から飛び降りると、二人の元へ駆け寄った。
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