そして、彼は彼らを振り回す。
「…ありがと、玲央」


ツムギの決意した顔に俺は少なからず安心した。


こいつはもうきっと大丈夫だ。


「あぁ」


「ごめん。オレやることあるから、また」


「おぅ、気をつけろよ」


軽く手を上げて、病室を出て行った。


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