悪いキス

「俺はカンニングなんかしてないって信じるよ!」

後ろから叫ばれた声に振り向くと大航がいた

「…え?」

「…なに、その変な歌。けど上手い」

するとその後ろにゆりえもいた

「そうやってまた逃げるんだ?俺を信じきれなかったみたいに」

「………!」

「上手いわね、その歌なんのアーティストが歌ってるの?」

「…違う!わたしカンニングなんてやってないよ。あんな大勢の前でどうやってそれを示せば良かったの?」

「……、先生に言いに行こう?」

「………もう一回テストを受けさせて欲しいって言うの?」

「…うん、それもいいアイデアね」


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