悪いキス
「…そんな理由で?」
「理由が必要?わたしたち付き合ってるんだよね…まさかたい君、揺木谷さんと浮気しちゃった…?」
「ばかか、お前とは違うわ」
そう言って軽くデコピンした
「もうー!ぎゅってしてよー」
わたしは頬を膨らませてご機嫌斜めになる
「ちゃんと今の気持ち正直に言えたら、な?」
「……淋しかったよ、揺木谷さんの傍にばっかいたから」
「悪かった、悪かった。ちょっとはヤキモチ妬いてくれなきゃ」
大航に優しくふわりと抱きしめられる
「えへへ…ずっとこうしていたいよ」
「合宿よくがんばったご褒美あげないとな」
そう言ってポケットからなにやら取り出す