悪いキス
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「大丈夫?…たい君」
一番そばにいたわたしは大航の額に手をやり熱を測った
「すごい熱い、すぐに寝かせた方がいいね」
わたしがそう言うと一倫が大航を肩で担いでベッドへと運んだ
「わたし飲み物取ってくる」
そう言って急いでキッチンからジュースを見つけてコップに注ぎ、二階へ持って上がった
「ありがとう、琴美ちゃん」
わたしが大航に近づくと既にそばにいたまい子がジュースを受け取った
「本当はスポーツドリンクがいいんだろうけど、オレンジジュースが無難かなと思って…」
「大航くん、琴美ちゃんがジュースを持って来てくれたよ」
そう言うと大航はすかさずグラスを受け取り一気に飲み干した
「まだいる?」
わたしが訊ねると、いいやと首を振る大航はしばらく寝かせて欲しいと訴えた