悪いキス

@@




@@.


「見られちゃったんじゃしょうがないな、ねぇ琴美ちゃん」

「…えぇ?」

わたしはグラスをまい子に渡した

「俺たち、一学期のはじめ頃からこんな感じで付き合ってたんだよな?」

最後の野菜スティックをかじりながらわたしに投げかける

「本当か、…琴美?」

低くうねるような声がしたかと思うと
キッチンの出入り口に大航がいたのだった


< 252 / 415 >

この作品をシェア

pagetop