悪いキス
「わたしは大航が好きなの!大航だけを愛してるの。あんたみたいにフラフラしてない。大航もわたしのこと、忘れられないのよ」
「そんな…わたしだってたい君が好き。死ぬほど好き。たい君がいなきゃ生きてけないよ」
「だったらなんでりん先輩とキスしてるのよ」
「それは…」
「ほら、説明できないんじゃん。そんなんだったら大航を渡せない」
「琴美…琴美…ちゃんと俺のそばにいて…」
大航はうわごとのようにわたしの名前を連呼した