悪いキス
ベッドメイキングは綺麗にされてある
一倫に肩を軽く押さえられてわたしはベッドに横たわった
一倫も上に着ていたTシャツを乱暴に脱ぎ捨てると隣に来た
照明はランプだけでほのぐらい
「琴美のありのままの姿をみせて…」
そう言って上着のカーディガンのボタンをひとつずつはずしてゆく
「やめてください…何するんですか?」
「何、って…。肌寒いだろ?俺の体温で琴美の肌を温めてあげるんだよ。…何?もっとエッチなこと想像してたわけ?」