悪いキス

瞳が揺れて潤う

この距離感が切ない

ふたりがこのまま泡となって消えてしまったら幸せなのに

シルエットは夕陽が沈むごとに深くなって行く

わたしは瞳を閉じた

大航を待った

するとすぐに手を引っぱられる衝撃を受ける

「夕陽が綺麗なとっておきの場所教えてやるよ」

わたし達は来た道をまた引き返したのだった


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