悪いキス

わたし達がたどり着いたのは学校の屋上だった

「へぇ…以外だなぁ」

わたしは感想を述べた

学校からあまり離れていなかったからすぐに戻ってくることが出来た

深緑の山並みに夕陽が沈もうとしている

「きれいだね…」

「ああ…」

わたしたちは今同じ夕陽を観ている

揺らめいて燃え尽きようとする太陽を

そらは遥か遠くから赤色、朱色、だいだい色、青色、群青色、むらさき色と
グラデーションになって夜のベールを連れて来ている


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