悪いキス

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「まさか教室でキスするとは思わなかった?」

昨日いた場所と同じ屋上に着いた

「べつに」

冬を思わせるような冷たい風が二人の間を擦り抜けてゆく

陽射しが心地よい

風が止んで大航はまた言葉を発した

「俺のことどう思ってるんだ?」

「好きだよ」

わたしは即答する

「じゃあ好きって気持ちをもっと具体的に分かりやすく俺に説明してみせろよ」

「……言葉だけでは好きって気持ちを簡単に表現出来ないよ」

わたしは大航の手を握りしめた


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