悪いキス
わたしは咄嗟にピンと来てまず屋上へとゆりえと一緒にやって来た
写真を持って照らし合わせると
それは直接柱に訂正したものではなく
写真に書き込まれていたことが確認できた
「ゆりえ、これはね…大航と約束した証なの」
「ここに来なくても写真を見ただけで分かったわよ。ここは聖なる地なのね」
わたしは微笑んで頷いた
「コピーをいくら回収しても仕方ないわ。ネガをなんとかしないと」
「そうね…写真部の部室に行ってみる?確か生物室の隣りに写真を現像する部屋があったはず」
「そこよ、そこに行ってみましょ」