悪いキス


「な、なんだと!?」

「渕上くんのお願いはきけないよ…だってそれは大航にだけ見せるものだから。だからネガを返して欲しいの」

「ふんっ、誰彼構わずに身体を触らせたりキスされたりするくせに」

「悪い?琴美はそれだけ魅力ある女の子なの。渕上くんが嫌だというなら、それでもわたしたちは見つかるまで探すわよ?」

わたしの代わりにゆりえが的をついた

「…俺もチェックメイトか。分かったよ。これらがそん」

窓際のそばに干されたネガを外してわたしたちに投げ捨てた


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