悪いキス
「大航なら来てないな。こんなところにわざわざ自分から来ないよ、噂知らない?」
「え?」
「…いや、ちゃんと約束を守る琴美ちゃんは本当は真面目さんなんだね」
わたしを椅子に座らせると、自らも持ってきて目の前に向かい合うように座った
「今日、たまたまだったんです。いつもはシュシュなんてしてません」
「あれ、携帯どこやったんだろ。くそっ教室に置いてきちゃったか?ごめん、琴美ちゃん、携帯持ってる?」
「…はい、ありますけど?」