悪いキス

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その日の放課後も大航と肩を並べて帰った

今日の授業中のことだとか、たわいないおしゃべりをしていつもと同じ帰路を歩く

帰る道はいつもとかわらないのに
こうして大航の横にいるだけで景色は鮮やかに変わり、新鮮な空気を吸っていられる
そんな気分にさせてくれた

わたしは少しずつ大航に心を開いていくのが分かった

作り笑いをするわけでもなく自然に笑顔が零れる

嗚呼、わたしは生きているんだ

そう実感させられるのだ


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