悪いキス
「あの、もしかして桑原先輩!?」
「そうそう、よく分かったね」
妙に落ち着いた声のトーンで話す
「え?なんでわたしの番号知ってるんですか」
「そんな不審がらないでよ、昼休憩んとき生徒指導室に来てくれたじゃん?あのとき携帯どこやったか忘れてさ、鳴らしてくれたやん」
「はいはいはい、あのときですか」
「そうそう、…今から少しでいいから出てこれる?」
少し色っぽい声色でわたしを挑発しているかのようだった