悪いキス


「ふーん、そっか。明日、桑原くんに伝えなきゃ。じゃ、またね」

「え?」

わたしが「冗談でしょ」と言おうとする前にゆりえは立ち去って行った

「船橋さん、本気なのかな?」

「まさか、まぁ別に俺は大丈夫だけどな。琴美ちゃんと噂になっても」

「わたしは良くないです!たい君にどんな顔して会えばいいか…」

「まじめなんだね」

クスリといたずらっぽく笑ってわたしの一歩先を歩いて行った


< 69 / 415 >

この作品をシェア

pagetop