一瞬の恋
あたしの毎日は誰に話しかけるコトもなく始まり、誰に話しかけられるコトなく終わる。そんな毎日。
そんな毎日に貴方は耐えられますか?
そんなあたしに刺激を与えてくれたのが援助交際という名の売春。売春婦と言われても良かった。
とにかく、温もりや暖かさ、安心、愛情が欲しかっただけだから。
安らぎ…。ただそれだけ…。
あたしはほぼ毎日男の相手をするようになった。
門限ギリギリまで相手して、ギリギリに帰る。
でも、部活も引退して暇だった。
だから…
ね…。
嫌いだった。家が…。
家と学校の環境があたしをダメにした。
あの世界の方が何よりも楽だった。
なにもかも手に入り、不自由無く…。
学校と言う檻、家庭と言う飾りには興味を無くした。全てを相手に捧げるコトがあたしの全てだった。
その時は良かった。まだその先の未来なんて考えてなかったから。今を頑張ればそれで良いと。それがさらにあたしを狂わせてしまった。