短編集『芸術家、ボコられる。』
みよ「人参食う?」

かなえ「馬じゃないんだから」

みよ「これ、たてがみ?」

かなえ「馬じゃないんだよ、だから」

プシュー
キキィッ

運転手「お客さ~ん、栄町通6丁目、つきましたよ~」

みよ「しょうがない、降りるか、、」

かなえ「え、みよちゃん、栄町通6丁目で降りるんだった?」

みよ「いんにゃ」

かなえ「じゃ、なぜ降りようとするっ」

みよ「促されたから、、」

かなえ「ちょっと待とうぜ、おい!!」

みよ「ドードー」

かなえ「ちょ、待てよっ」

みよ「え、キムタク?ちょっと待ってよ」

運転手「お客さ~ん」

みよ「は~~い」

かなえ「いや、降りないでしょ」

みよ「降りるよ」

かなえ「降りないでしょ、8丁目でしょ、てかお父さんじゃないの」

みよ「分かんないよ」

かなえ「何で分かんないの」

みよ「間近で見てないし」

かなえ「こんなけやり取りしてたら、分かんべや!」

運転手「お客さん」

かなえ「てか、あっちも、そういった感じ出してこないから、違うってことか」

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