愛を教えてくれたのは若頭


「意味がわからない、俺が納得できるよう、ちゃんと説明してよ。」



仕事がひと段落したのか
よっちゃんは苛立っていた
多分、私の都合がつかないのが
腹ただしいのだろう


『そう言われてもー、色々あるの。当分はよっちゃんに会えないの』


「だから、どうして?もしかして男でもできた?」


『いやいや、そうじゃないんだけどー、それに近いこともあるけど』


まさか当面の生活保障の代わりに
彼女のフリをすることになった、なんて
口が裂けても言えない
特に今のよっちゃんには…

仕事明けの執着は尋常じゃない
ベットの上で何時間もは当たり前だし
トイレにすら一緒に行く始末
一度、スマホがなった時には
スマホを折られてしまった…
普通、折るっ!?と唖然としたが
それくらい邪魔されたくないらしい

まぁ、次の日には謝ってくれて
新しいスマホを買ってもらったけど…

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