愛を教えてくれたのは若頭


その後、数回よっちゃんからの着信があったが出ることはしなかった
メールも…待ってる、連絡欲しいという
未練がましい内容ばかり


よっちゃん、相当弱ってんだな
けど今の私にはどうする事も出来ない
得体の知れない男だが
根はいいやつだったな、と思う



『それにしても暇だーっ』




晃さんが帰宅し、あまりにも暇なことを伝えたが、「なら学校行くか?」と
ふざけた言葉が返ってきた



「無理無理、学校なんか言って何するの?今更行きたくもない」


『なら、なんで辞めねぇ?』


…、なんでって…
黙っていると、晃さんが冷たい口調で話し出した



「金を払ってんのは親、だろ?行きたくもねぇなら、ハナから行かなきゃよかっただろ〜が」


その言葉に苛立ちを覚えてしまう
何も知らないくせに…と、

< 103 / 331 >

この作品をシェア

pagetop