愛を教えてくれたのは若頭


「やる気のない奴のケツ叩きに行く」


楽しそうに答えてくれた風間さん
やる気のない奴?
お尻を叩くの?

不思議に思うが
なんだか楽しそうだ

久しぶりすぎてワクワクしてきた
そして、着いたのは
大きな門構え
日本庭園が眺められるようなお屋敷だ


門の前にはたくさんの黒服の人達がいた
あの襲名披露の時のようだ


『ここが戦いの場…』


「そうだね、尻を叩いてやって」


尻を叩く、
それは多分、晃さんのことだろう
車を降りると黒服の人達ではなく
風間さんがエスコートしてくれた


「堂城組長、堂城の若、堂城の姐さんは既に入られています」


黒服の一人が
風間さんに伝えていた

風間さんはありがとう、といい
中へと進んでいく

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